ファミレスの喫煙席と全面禁煙のお話

煙草を始めてからよくファミレスに入るようになった。

狙いは喫煙席。飲み物を頼んで一服しながら、本を読むなりして時間を過ごす。

実家暮らしの大学生で、家では屋内で煙草を吸えない身としては、ゆったりとくつろぎながら喫煙できる場所はとても貴重でありがたい。

 

ひと休みするのに入れる場所として屋内喫煙所というのもあるけれど、大抵混んでて他人の副流煙が気になるし、くつろげる雰囲気でもないので私は苦手。

ほかにも喫茶店という手もあるが、安いチェーン店では狭くて空気がよどんでいることが多くやはりくつろぎづらいし、十分にくつろげるような喫茶店は学生の財布に少々キビシイところがある。

 

その点ファミレスはそれなりのお金で長居ができて、かつコーヒーチェーンよりも広々とした空間があるので理想的。

特にお気に入りなのは、235円でおかわり自由のコーヒーが頼めるデニーズ。雰囲気も静かなところが多いので、同じく200円代のドトールなどと比べるとかなり過ごしやすい。

あとよく行くのはジョナサン。アプリでセットドリンクバーのクーポンがもらえるので、とりあえずドリンクバーを頼んでおいて後から適当なデザートを頼むというパターンが多い。ドリンクバーが充実していて紅茶の種類がたくさんあるのもポイント高い(味はそこそこだけど)。

 

最近は飲食店の全面禁煙化を目指す動きが本格化してきているけれど、分煙がきちんとしている店は残しておいてほしいと思う。

法律で全面禁煙を強いることには喫煙席の恩恵を受けている客としてはもちろんだけど、単なる嫌煙感情で事が進められているのではないかという点からも法規制に疑問あり。

海外に比べて日本は煙草規制が緩いなんて声もあるらしいけど、本当にそうだろうか?

たとえば屋内禁煙が徹底されているフランスでは、屋外では自由に喫煙ができるので人混みの中での歩き煙草は日常風景だし、そもそも屋根がなければ喫煙可能なので天井のないスタジアムでは自由に煙草が吸えるなんて現状もあるわけで、分煙が進んできた日本のほうがむしろいい環境なのではないかとも感じるんだけれど。

 

もちろん分煙という点ではまだ改善の必要は感じるけどね。

禁煙場所での喫煙者は少なくなってきているとはいえまだ見かけるし、分煙してある居酒屋やバーは多くない。

あと従業員の健康被害という点では気になるところもある。とくにデニーズで煙草を吸っているときに店員がおかわりを持ってきてくれるときなんかは副流煙が気になって恐縮してしまう。

でも法でもって全面禁煙を強制していくのはどうなんだろうなあ……。

 

 

最後に少し関係ない話。

今いるデニーズの喫煙席、目の前のテーブルに若いカップル。

初め女が1人でいて、煙草を吸った跡も吸う様子もなく紅茶を飲みながら勉強していたので不思議に思っていたのだけれど、遅れて男が来たので待ち合わせをしていたのだと思う。

非喫煙者の彼女がいて目の前で煙草を吸うのかあ、あまり感心できないなあ、なんてことを考えていたのだが、見たところ男も遠慮しているのか一切煙草を取り出す様子なし。

そもそも2人とも非喫煙者……? だったら禁煙席も空いているのにわざわざ喫煙席を選ぶ理由はないし……。

キミたち、何でここにいるの?